北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、平壌で28日、朝鮮労働党の思想宣伝担当者を集めた「宣伝部門活動家講習会」が開幕したと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)党総書記は出席しなかったが、参加者に送った書簡で「革命陣地を腐敗させる要素を粉砕する」闘争の雰囲気を高めよと指示し、思想教育の強化を求めた。
体制の優越性を社会に浸透させる宣伝部門は党の中核で、大規模な会議の公開は異例。朝鮮中央通信は同講習会が「党の歴史に特記される」とし、「金正恩同志の偉大な革命思想で社会を一色に染め上げる」重要な機会になると強調した。
金正恩氏は書簡で、党で思想宣伝を担当する宣伝扇動部の動きが鈍いと指摘し叱責した。また「人民が党と国家からの恩恵に心から感謝し、これに応えて努力するように教育することが重要だ」と強調した。(共同)