山形市で活躍する女性を育成していこうと、山形市と大手化粧品販売会社の資生堂ジャパン(東京)、教育事業のRidilover(同)は28日、同市役所で会見し、同市の女性が働きやすく、地元に残りやすくなるよう共同プロジェクトを4月から開始すると発表した。
共同プロジェクトは、若手女性の地元定着が課題であるため、同市で生活する女性が抱える悩みや課題を自らが解決していく探求型プログラムを通じて、女性リーダーの養成を目指す。対象は、市内に在勤在住の若い女性で、資生堂ジャパンの現役社員によるセミナーやワークショップなどに参加し、山形市に住み続ける上での課題を解決していくスキルを学ぶ。
他の地方都市と同様に、山形市も高校卒業後の若い女性が首都圏などに転出し、県内への定着が少ないのが実情だ。プロジェクトは、資生堂ジャパンの企業版ふるさと納税を活用し、女性が働きやすい環境づくりを醸成するという。
資生堂ジャパンの直川紀夫社長は「『女性の輝くまちに』というコンセプトに共感し、女性が働きながら輝いていける環境づくりをサポートしていきたい」と述べた。Ridiloverの安部敏樹社長は「将来の女性リーダーの養成のためにも資生堂のノウハウを生かしていきたい」と話した。
佐藤孝弘市長は「単発の事業で終わるのではなく、プロジェクトを走らせながら市のできることに取り組みたい」と強調した。