参院選埼玉 維新、議席獲得へ懸命「一大拠点に」

日本維新の会が、今年夏の参院選埼玉選挙区(改選数4)での議席獲得を目指して地固めを急いでいる。ただ、自公両与党や立憲民主党がしのぎを削る激戦区での躍進は容易ではない。

「改選数4の埼玉選挙区では十分に議席獲得の可能性がある」

日本維新の会の藤田文武幹事長は28日、埼玉選挙区に擁立する新人で弁護士の加来武宜(かく・たけよし)氏(41)らとともに埼玉県庁で記者会見し、こう力を込めた。

維新は27日の党大会で、参院選の比例代表で立憲民主党を得票数で上回り、改選6議席に対し12議席以上の獲得を目指すことを確認した。また、埼玉選挙区をはじめとする改選複数区を重点選挙区と位置づけた。

維新は昨年の衆院選で、平成29年の衆院選では議席を得ることができなかった比例代表北関東ブロックで得票数を40万票以上積み増して2議席を獲得し、埼玉15区と同2区の公認候補がそれぞれ復活当選を果たした。藤田氏は、参院選と来年春の統一地方選、次期衆院選を「3点セット」と見定めて党勢拡大を図る考えを示し「足場をしっかり作り、埼玉を一大拠点にしたい」と強調した。

とはいえ、埼玉選挙区での議席奪取は容易ではない。

現時点の構図をみると、自民党の関口昌一氏(68)、公明党の西田実仁氏(59)、無所属の上田清司氏(73)の各現職と、立憲民主党新人の高木真理氏(54)の4人が争いの軸となる公算が大きい。与党と最大野党、そして前知事として県内に強い影響力を持つ上田氏の間隙を突くことは至難の業だ。

令和元年の改選で当選者のうち最も得票が少なかったのは、共産党公認候補の35万9297票。これに対し維新公認候補の得票は20万4075票にとどまり、当選圏からは程遠い結果に終わった。

藤田氏は、加来氏について「民間感覚がある」と高く評価する一方、「政治経験がなく、知名度もゼロからのスタートになる」とも語り、厳しい選挙戦になるという見通しを示した。維新の県支部「埼玉維新の会」代表の高橋英明衆院議員は会見で、今夏の埼玉選挙区では50万票の獲得を目指すという目標を掲げた。(中村智隆)

■立候補予定者(4―8)

関口 昌一68 党参院会長 自現

高木 真理54 県議 立新

西田 実仁59 党参院会長 公現

【自】

加来 武宜41 弁護士 維新

梅村早江子57 元衆院議員 共新

河合 悠祐41 派遣会社役員 N新

湊 侑子39 製材会社役員 諸新

上田 清司73 前知事 無現

【国】

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