デジタル庁は28日、マイナンバーカード所有者専用サイト「マイナポータル」で、公的給付金受け取り口座の登録を開始した。登録すると新型コロナウイルス対策の特別給付金や年金などの還付金受け取りが容易になるほか、「マイナポイント」を7500円分受け取ることができる。
口座登録はマイナポータルのサイトやアプリで、金融機関の1口座を選んで口座番号や名義などを入力することで完了する。登録は任意。デジタル庁によると金融機関側にマイナンバーが伝わることはない。
口座登録すると7500円分のマイナポイントが6月から付与される見通し。マイナポイントはカード普及を目指して今年1月から第2弾が始まった事業で、カードの新規取得者には5千円分、マイナポータルでカードを健康保険証として利用登録した人には7500円分が付与される。新規取得者向けの5千円分はすでに受け取りが可能で、健康保険証登録者向けの7500円分は6月から可能となる見通しだ。
マイナンバーと口座の登録をめぐっては、平成30年1月から始まった金融機関にマイナンバーを登録する「預貯金口座付番制度」もあるが、今回のマイナポータルでの口座登録とはまったく別の制度なので注意が必要だ。