千葉・市川市長に元衆院議員の田中氏初当選 混戦、再選挙は回避

大きく手をあげて祝福に応える田中甲氏=27日午後11時半すぎ、千葉県市川市八幡(江田隆一撮影)
大きく手をあげて祝福に応える田中甲氏=27日午後11時半すぎ、千葉県市川市八幡(江田隆一撮影)

任期満了に伴う千葉県市川市長選は27日、投開票が行われ、新人で元衆院議員の田中甲氏(65)が、現職の村越祐民氏(48)、新人で元県議の守屋貴子氏(54)らを破って初当選した。平成29年11月の前回選挙は、立候補した5人全員が当選に必要な法定得票数(有効投票の4分の1)に達せず、再選挙となった。今回は過去最多の6人が出馬したため、2回連続の再選挙となる可能性も指摘されていたが、回避された。

27日午後10時40分すぎ、同市八幡の選挙事務所に当選は確実との連絡が届くと、歓声が上がった。田中氏は「チームワークで勝てた。市政を安定させ信頼される市川市を作る」と話し、支持者と握手して喜びを表現した。

前回、村越氏にわずかに及ばなかった田中氏は、一昨年8月、早々に立候補を表明して準備を進めた。自民党や日本維新の会の国会議員らの支援を受け、万全の準備で臨んだ。

田中氏は村越市政について、「信頼を失っている」と批判。「市長退職金ゼロ、市長報酬3割削減で市民と痛みを分かち合う公正な市政を作る」と訴えて支持を広げた。

村越氏は公用車として米テスラの高価な電気自動車を導入したり、市長室にシャワー室を設置したりするなど、政治姿勢を問題視する声に敗れた形になった。守屋氏は子育て支援充実など、県と連携した暮らしやすい街づくりを訴えたが及ばなかった。

投票率は38・75%。再選挙となった前回は1回目が30・76%、2回目(再選挙)は33・97%だったが、いずれも上回った。当日有権者数は40万508人。

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