那須雪崩5年、現場望み献花 死亡の8人「安らかに」

雪崩事故現場付近の献花台で手を合わせる人たち=27日、栃木県那須町
雪崩事故現場付近の献花台で手を合わせる人たち=27日、栃木県那須町

栃木県那須町で高校山岳部員ら8人が死亡した雪崩事故から5年となった27日、同町の展望台に設置された献花台には地元住民などが多く足を運び、静かに手を合わせた。毎年訪れるという矢板市の男性(66)は、献花台から一望できる雪崩現場の斜面に目をやり、「悲しみは今も変わらない。8人には安らかに眠ってほしい」と話した。

近所の60代女性は、娘と孫の親子3代で花を手向けた。事故当日は救急車のサイレンがやまず、ただ生徒らの安全を祈るしかなかったといい「毎年カレンダーに印を付けている。忘れられない日です」と涙を浮かべた。

日光や那須の登山ガイドをする宇都宮市の芝田信久さん(65)は、最近はツアー客でも雪崩事故を知らない人が多くなったと話し、「風化防止のため伝えるだけでなく、ガイドの自分も安全管理を肝に銘じる。今日は安全な登山を再考する日だ」と力を込めた。

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