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降格候補…前評判なんとやら 主力大量退団の鳥栖5戦無敗

【鳥栖-浦和】後半、ゴールを決めた鳥栖の垣田=駅前不動産スタジアム(村本聡撮影)
【鳥栖-浦和】後半、ゴールを決めた鳥栖の垣田=駅前不動産スタジアム(村本聡撮影)

サッカーJ1の鳥栖が奮闘している。パワハラ行為の責任を取った金(キム)明輝(ミョンヒ)・前監督の退任と主力の大量流出を経て迎えた今季、リーグ戦開幕から5試合を1勝4分けの無敗で乗り切って大方の苦戦予想を覆している。横浜Mや浦和といった優勝を狙う強豪とも互角に渡り合った内容は見応えがあり、今季からチームを率いる川井監督は「負けなしではなく、勝ちを重ねてシーズンを過ごしたい」とさらにチームを前へ進めるつもりだ。

まったく違うチームになったといっていい。昨季に9ゴールでチーム得点王だった山下、2位で8得点の酒井、3位タイで6得点の小屋松、樋口、4位で4得点の林、5位タイで3得点の仙頭、エドゥアルドと複数得点を奪った選手全員がクラブを去った。1得点の白崎も抜けて昨季のチーム全43得点のうち40ゴールの立役者が消え、昨季に得点を奪って今季も在籍しているのはいずれも1ゴールだった中野嘉、岩崎、本田だけだ。

昨季中には日本代表招集歴を持つ松岡も移籍。金前監督も限られた戦力をやり繰りして勝ち点を積み重ねる指揮官としては定評があった。川井監督がJリーグのトップチームを率いたのは、2018~20年のJ2愛媛のみで3年間の順位は18位、19位、21位。開幕前にはJ2降格候補とみる向きも多かっただけに、J1序盤のサプライズとなっている。

基本布陣は3バックの前に中盤の4人が並び、前線は1トップの下に2人のアタッカーが控える3-4-2-1。3バックは中盤の両サイドが最終ラインに吸収され、自陣深くで5バックになる時間帯が長くなりがちだ。ボールを奪っても相手ゴールは遠い。クリアボールの争奪戦も中盤の人数が少なくなって後手に回り、再攻撃を許してしまうのが陥りやすい悪循環だ。

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