天皇、皇后両陛下は18日、皇居・御所で、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまから中学卒業のごあいさつを受けられた。宮内庁によると、両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまもご同席。ご一家は悠仁さまのご成長を喜ばれていたという。
両陛下は春分の日の21日、皇居の皇霊殿・神殿で、「春季皇霊祭の儀」と「春季神殿祭の儀」に臨まれた。秋篠宮ご夫妻もご拝礼。愛子さまをはじめとする皇族方も参列された。
天皇陛下は同日、セネガルで開催された「第9回世界水フォーラム」の開会式にビデオメッセージを寄せられた。
陛下は英語であいさつし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、「私たちは水と衛生が健康の礎であることを実感しました」とご指摘。「水問題をめぐる国や地域の境界を越えた相互理解が進み、社会がつながり、人々がお互いを認め合う、平和な世界につながっていってほしい」と願われた。
フォーラムは3年に1度開催。陛下は平成15年以降、講演やビデオメッセージで参加されている。側近によると、今回の会合の様子はインターネット配信で視聴されたという。
宮内庁によると、両陛下は22日と23日、東京電力管内などで電力需給の逼迫(ひっぱく)が伝えられたことを受けて、御所の照明や暖房の使用を可能な限り控えて過ごされたという。上皇ご夫妻もこの間、お住まいの仙洞(せんとう)仮御所(東京都港区)で節電に取り組まれた。
秋篠宮さまは22日、港区で開催された「水産功績者表彰式」に臨席し、「かねてより魚をはじめとする水族に親しんできた私にとり、全国各地で水産業に深く携わっておられる皆様とお会いできましたことを大変嬉しく思います」と受章者に言葉をかけられた。会場を出る際には関係者一人一人に会釈で応じ、昨年、亡くなったという受章者の遺族に、秋篠宮さまがお悔やみを伝えられる場面もあった。