ロシア側は24日、2月末から包囲攻撃を続けてきたウクライナ南東部マリウポリの一部を制圧した。タス通信によると、親ロシア派「ドネツク人民共和国」トップのプシーリン氏が24日市内に入った。ロシアは港湾都市マリウポリを手中に収めることで、アゾフ海の完全掌握を狙う。ウクライナ側によると、ロシアとの間で24日、侵攻後初めて本格的な捕虜交換が行われた。
国連児童基金(ユニセフ)は24日、ロシアの侵攻で、ウクライナの子供約750万人の過半数の約430万人が家を追われたと発表した。これほど急速な子供の大規模避難は、第2次大戦後で異例だと指摘した。
マリウポリはアゾフ海沿岸で最後に残ったウクライナの拠点だった。ロシアは2014年にロシアが強制編入したクリミア半島とロシア本土を結ぶ陸路をほぼ確保した。(共同)