選抜

国学院久我山、全員野球で初の8強

【第94回選抜高校野球 国学院久我山(東京)-高知(高知)】8回、適時打を放つ国学院久我山・松本慎之介=甲子園球場(斉藤友也撮影)
【第94回選抜高校野球 国学院久我山(東京)-高知(高知)】8回、適時打を放つ国学院久我山・松本慎之介=甲子園球場(斉藤友也撮影)

第94回選抜高校野球大会第7日の25日、国学院久我山(東京)は第3試合で高知(高知)と対戦した。安定感あるチームプレーで相手チームに終始リードを保ち、春夏通じて初の8強入りを果たした。27日の準々決勝は、26日に対決する星稜(石川)-大垣日大(岐阜)の勝利校と戦う。

快進撃が止まらない。先輩たちに立ちふさがっていた甲子園の〝魔物〟に「全員野球」で打ち勝った。

一回、下川辺の犠打で先手を取った。「先攻ということもあり、先制点を取りに行った」と下川辺。敵失も絡めて2点を先制。三回に1点を返されたが、優勢のまま試合を進めた。

五回には上田の犠打、木津の適時三塁打で2点を加えた。「冬の間にスイングスピードを上げるため一生懸命練習したのが実った」と木津。八回には松本慎と萩野も適時打を放った。投げては1回戦で完投したエース成田に代わり、急成長する渡辺、松本慎の左腕2人で継投。「試合を作れた」(渡辺)、「自分の全てを出し切れた」(松本慎)と期待に応えた。

尾崎直輝監督は「選手が一致団結した結果だ。成長が輝いて見える」と相好を崩した。目標の8強に届き、その先もうかがう。「生徒とともに一戦でも多く、この甲子園の舞台で戦いたい」と力を込めた。

国学院久我山が得点を挙げるたびにスタンドから響いていたのは、吹奏楽部員約50人の奏でるチャンステーマ「一本」だった。

この曲は約6年前、アニメ「タッチ」の挿入歌を吹奏楽部コーチの大坂結城さん(50)が編曲したもの。28年ぶりに出場した令和元年夏の甲子園を境に、「相手選手も歌っていた」(大坂さん)というほどの人気を博している。

例年はサビ部分で「一本出せよ!」などと威勢のいいかけ声が入るが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため発声はできない。その分、部長の3年、坂本心瑚(ここ)さん(18)は「演奏を活力にしてほしい」と心を込めた。「流すと気持ち悪いくらい得点が入る」(大坂さん)という。この一勝がまた証明してくれた。

(内田優作)

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