小中学生の教育に役立ててほしいと、23日、埼玉県川口市の会社役員の荒木勝男さん(78)が、生まれ故郷の山形県西川町に3千万円を寄付した。
西川町水沢出身の荒木さんは大学入学後、故郷西川町を離れて暮らしていた。しかし、大病し療養する中、故郷を思う気持ちが日々募り、父、民蔵さんが生前に残した言葉を思い出した。
「西川町立病院に救急車を寄付したい」
父の遺志を生かしたいと荒木さんは老後用に貯めていた資金から故郷への寄付を思い立った。荒木さんは「次世代の技術者育成のために使ってほしい」と話し、自らの願いを寄付に託した。西川町は荒木さんの思いを生かしたいという。