東京五輪映画は2部作 河瀬監督「次世代の教科書に」

東京五輪公式映画の製作報告会見で質問に答える河瀬直美さん=24日午後、東京都港区
東京五輪公式映画の製作報告会見で質問に答える河瀬直美さん=24日午後、東京都港区

昨年開催された東京五輪の公式記録映画の総監督を務める河瀬直美さんが24日、東京都内で記者会見し、選手を描いた「東京2020オリンピック SIDE:A」、スタッフやボランティアらを描いた「SIDE:B」の2部作とすることを発表した。「A」は6月3日、「B」は同月24日に公開される。

「私たちの選択が正しかったのか、間違っていたのかということも含め、次の世代の人たちが教科書にしていただけるとありがたい」と作品への思いを述べた。

昨年12月に放送された河瀬さんの映画製作に密着したNHKのドキュメンタリーの中で、五輪反対デモに参加した男性が金銭で動員されているとする、事実と異なる字幕を付けた問題についても言及。「反対派の意見をしっかりと取り入れて映画に描くのはスタッフの中でも共通の認識。あのような事実と違う描き方をされたことが信じ難いことで残念です」と述べた。

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