フィギュアスケートの世界選手権は23日、フランスのモンペリエで開幕し、男子は北京冬季五輪銅メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)に初優勝の期待がかかる。計7度出場した五輪と世界選手権では3度の2位が自己最高。「けがもなく、自分が望んでいた練習をやり切った自信がある。確かな手応えを感じている」。心技体が充実し、表情も精悍だ。
22日の公式練習では高難度のフリップを含む数種類の4回転ジャンプを次々と決めた。五輪で燃え尽きたり、疲労で欠場したりする選手もいる中で「自分はもっと成長すると思っている。五輪で満足したというのはない」と言い切る。
「今年一番練習した」と自負する4回転サルコーも助走の足の運びを変えて安定感が増した。五輪王者のネーサン・チェン(米国)や羽生結弦(ANA)の不在を惜しむ声もあるが「見る人も楽しめる試合になるんじゃないかな」と好勝負を約束した。(共同)