「解決の道筋見失った」 北方領土の元島民、落胆

ロシア外務省が日本との平和条約締結交渉の中断を発表したことを受け、北方領土の元島民からは22日、落胆の声が相次いで上がった。

幼少期を色丹島で過ごした得能宏さん(88)は「制裁に対し、北方領土が報復の材料に使われる覚悟はしていた。またしても戦争という手の付けられない出来事に振り回された」と悲しんだ。

「ここまでの対応をしてくるとは予想していなかった。頭の整理ができない」と話すのは歯舞群島・多楽島出身で元島民団体「千島歯舞諸島居住者連盟」副理事長の河田弘登志さん(87)。

4島へのビザなし交流なども停止になった。長年、ロシア人住民と交流する際は領土問題を強調しすぎないように注意を払ってきたといい「地道な努力が報われなかった。残念としか言いようがない」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細