強制わいせつなど教職員の不祥事相次ぐ山梨県 25人学級構想に逆風

オンラインで県立学校長らに不祥事再発防止の緊急要請を行う山梨県の三井孝夫教育長=1月31日、甲府市(平尾孝撮影)
オンラインで県立学校長らに不祥事再発防止の緊急要請を行う山梨県の三井孝夫教育長=1月31日、甲府市(平尾孝撮影)

令和3年度、山梨県内の教職員の不祥事が相次いでいる。盗撮事件や児童名簿の漏洩(ろうえい)などが明らかになり、4年1月末に教育長が教職員全員を対象とした異例の緊急要請を実施したが、その後も強制わいせつなどが発覚。一連の不祥事で逮捕者や懲戒免職が続出し、県の教職員への信頼を失墜させる事態となっている。県では、25人学級構想を進めようとしている最中で、教職員の質が問われ、教育改革への逆風にもなりかねない。

県教育長が一斉要請

「卑劣極まりなく、信じがたい不祥事が続発している非常事態だ。県民からの教育への信頼は地に落ちている」

1月31日、山梨県の三井孝夫教育長は、市町村教育長、県立学校長らを結んだオンライン会合で、不祥事再発防止に向けた緊急要請を行った。県の教育長が公立小中高の関係者一斉に要請するのは異例だ。

直前に発覚した市川三郷町立小学校の教諭による児童名簿の情報漏洩や、富士吉田市立中学校の教諭の盗撮容疑での逮捕、小学校の女性教諭が死亡交通事故を引き起こすなど、教員による不祥事が相次いだことを受けての対応だった。

会合の中で三井教育長は、現役の教員に向けたメッセージとして「子供たちを裏切るような自らの行いに思い当たる場合には、潔く教育現場から立ち去っていただきたい」と、厳しく姿勢を正すことを求めた。

「男性優位の体質」懸念

しかし、この強い要請発出にも関わらず、2月に入ると、新たな複数の不祥事が発覚した。高校職員が校内の公用車からガソリンを抜き取った窃盗に続いて、甲府市立学校の50代男性教諭が校内で子供の体を触るなどのわいせつ行為をしていたことが判明。男性教諭は強制わいせつで甲府署に逮捕されるに至った。

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