河合塾×産経 共通テストセミナー 産経チャンネルで配信中

玉崎栄次記者の質問に答える富沢弘和氏、依田栄喜氏、森千紘氏(左から)
玉崎栄次記者の質問に答える富沢弘和氏、依田栄喜氏、森千紘氏(左から)

今春の大学入学共通テストの分析と来年以降の対策を考える、河合塾と産経新聞のオンラインセミナー「波乱の共通テスト、これからどうなる~河合塾の人気講師が解説! 今から始める攻略法~」が、ユーチューブ「産経チャンネル」(https://www.youtube.com/watch?v=-RWucwBKEZA)で配信中だ。


河合塾教育研究開発本部長の富沢弘和氏、同数学科講師の依田栄喜氏、同英語科講師の森千紘氏の3人は、日常での場面設定や複数資料を利用するといった共通テスト独特の問題形式に慣れることが大事だと強調した。一方で、基礎学力は重要で、今までどおり勉強すればよい、とも呼びかけた。


■数学ショック


富沢氏が2年目となった共通テストの特徴や傾向を振り返った。


最大の特徴は「数学ショック」。数学Ⅰ・Aの平均点が前年比20点、数学Ⅱ・Bが同17点下がった。


平均点は900点満点で理系が同61点減の510点、文系が同48点減の507点で、多くの国立大で7科目を課すようになった平成16年度以降最低だった。


その理由の一つは目新しい傾向の問題が出されたことだ。物理基礎では熱、力学、電気の複数の分野にまたがった問題が出た。これまでは分野別だったので珍しい。提示する資料が増えた問題も多くあった。


ただ、合格に必要な得点も下がっているので、難しくなっているわけではないとした。


■特色ある問題


共通テストの特徴として「思考力、判断力、表現力を問う問題」が挙げられる。一言でいうと「持っている知識をきちんと活用できるか」。センター試験でもあったが、より重視する方向性が示されている。


その一つが授業で学習する場面、日常生活で課題を発見し解決する場面など「学習過程を意識した場面設定の問題」。文章、会話文、図・グラフなどさまざまな資料から「複数情報を組み合わせて思考・判断する」問題も多く出ている。


■出題傾向変わらず


富沢氏は来春も基本的な出題傾向は変わらず、難化した翌年は簡単になるという甘い期待は捨て去ってほしいという。また、特徴ある問題に対応する時間を作るため、早めの基礎固めを訴えた。


新高1生が受験する令和7年度から、社会(地理歴史、公民)系の出題科目が再編されたり、数学②が数Ⅱ、数学B、数学Cを合わせて1科目になったりする。また、情報が国立大では必須とする方向性が示されており、対応を考えてほしいとした。


■難易度探っている


本紙社会部・文部科学省担当の玉崎栄次記者が3人に、来春以降の対応を聞いた。


玉崎記者「難化した数学への取り組みは」


依田氏「今春の得点低下は独特の問題形式への対応がうわべだけだったのが原因か。問題が少し変わっただけで点が取れなくなった。ベース学力をつけて、あわてないことが大事だ」


玉崎記者「難易度は今後どうなるのか」


森氏「各教科、難易度を探っている段階だ。平均点は5割を目指している。英語は6割程度なのでまだ難しくなるのではないか。長文になるのか、設問が工夫されるのかをみていきたい」


玉崎記者「平均点が下がったとき、受験生、保護者、教員はどう対応すべきか」


富沢氏「まず冷静になることだ。情報共有と、落ち着いて話し合える雰囲気づくりが大事。保護者は、受験生を温かく見守りつつ、客観的な判断をしてほしい」

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