尾車親方「まさかの人生」、定年にしみじみ

定年を前にオンラインで記者会見する尾車親方=21日
定年を前にオンラインで記者会見する尾車親方=21日

4月26日に65歳で日本相撲協会の定年を迎える尾車親方(元大関琴風)が大相撲春場所9日目の21日、オンラインで記者会見し「苦しいこともつらかったことも、終わってみるといい思い出になった。まさか私の人生が、相撲なしでは考えられないような人生になるとは思ってもいなかった」と、14歳での佐渡ケ嶽部屋入門から波瀾(はらん)万丈だった51年間をしみじみ語った。

定年後も再雇用制度で協会に残る意向。現役力士に稽古の重要性を改めて伝えたいという苦労人は「僕みたいな未経験、運動神経が悪い、体形も相撲に向いていない者が大関になれた。賜杯を抱くことだって誰でも夢じゃない」と熱く訴えた。

関脇昇進後に左膝の大けがで幕下まで転落したが、不屈の闘志ではい上がり、がぶり寄りを武器に大関昇進と優勝2度を果たした。28歳で引退してからは後進の育成に励み、相撲協会の理事も5期10年務めて不祥事対応などにも当たった。

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