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依田栄喜数学科講師 思考過程問う出題多く

依田栄喜氏
依田栄喜氏

今春の受験生は過去問題があり、独特な出題に慣れていたが、ベース学力を高めていたら、得点が伸びただろう。


共通テストでは、キャンプ場から見える山頂との角度や、はしご車のはしごをビルにかける角度を求める(いずれもI・A)、といった日常にある事象を数学的に解決し、思考の全過程を問う問題が特徴的だ。


形式は、文章量が多い▽会話文がさまざまな場面で登場する-が主な特徴だ。歩行者を自転車で追いかけ、また戻るという移動に関する問題(II・B)は場面設定だけで13行あり、素早く読解する力が問われる。


センター試験で会話文は出題されなかったが、今春はII・Bで太郎さんと花子さんが話し合いながら値を求めるベクトルの問題が出た。話し合いにヒントがあり、これまで2次試験にしか出なかったような問題だ。どういう道筋で解答に至るのかを把握しないとヒントも分からない。


独特な形式の問題への慣れは後からできる。高1、2年、3年の夏までは、典型問題を数多くこなすことだ。解法を暗記するのでなく、知識と技術を習得してほしい。


思考力が必要な問題を解くには、教科書の徹底理解だ。公式だけ理解して当てはめるだけでは足りない。定理を導くプロセスまで理解する必要がある。2次試験レベルや記述式の問題をこなし、問題の構造、解決までの構想を見抜けば解けるようになる。

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