CARストーリー

SUVの王道歩む 三菱アウトランダー

見る人を圧倒する迫力ある面構え。SUVの王道を歩むのが三菱自動車の新型アウトランダーだ。開発コンセプトの〝威風堂堂〟を体現する仕上がりで、発売3カ月で1万2000台超を受注する。3代目となる新型はプラグインハイブリッド(PHEV)のみの設定となり、EVモードで80キロ近い走行が可能。ちょっとしたお出かけならガソリンを使わずにすんでしまう。パジェロに代わる新たなフラッグシップ、新型アウトランダーに試乗した。 (土井繁孝、写真も)

迫力あるデザインの三菱アウトランダー。剛性感あふれるボディーで、どんな道路状況にも対応できる=千葉県富津市(ソニーα1 FE70-200mm F2.8GM)
迫力あるデザインの三菱アウトランダー。剛性感あふれるボディーで、どんな道路状況にも対応できる=千葉県富津市(ソニーα1 FE70-200mm F2.8GM)

初代アウトランダーのデビューは2005年、当時は同じ三菱のパジェロがライバルだった。

見るものを圧倒する迫力あふれる面構え
見るものを圧倒する迫力あふれる面構え

2代目は2012年の発売で、SUVとして世界初のPHEVが投入された。PHEVはハイブリッド(HV)の一種で、急速充電器やコンセントなど外部から充電できるHVのことをいう。エンジンも積んでいるが充電施設があれば、ガソリンを使うことなく走行でき、よりEVに近い。

80キロ近くをEVモードで走行できる
80キロ近くをEVモードで走行できる

欧州での人気が高く、2015年度から5年連続で、PHEVのトータル販売台数1位を記録した。3年前には三菱を代表する名車、パジェロの国内販売が終了し、アウトランダーが三菱のフラッグシップとなる。

SUVらしい塊感のあるボディー
SUVらしい塊感のあるボディー

3代目は、スタイリッシュなデザインだった2代目に比べて迫力が増した。

威風堂堂を体現する大きなボディー
威風堂堂を体現する大きなボディー

ボディーサイズは全長4710ミリ、全幅1860ミリで、トヨタのハリアーとほぼ同じ。日本の道路事情を考えると少し大柄だが、見切りがよく、取り回しで苦労することも少ないだろう。スタートボタンを押してEVモードで発進する。タイヤの転がる音がわずかに聞こえてくるが車内はほぼ無音。スピードを上げるとロードノイズが増すものの、遮音がしっかりしており驚くほどの静かさ。

首都高速からアクアラインに入り千葉県の林道に向かう。車高の高さもあり、アクアラインからの絶景が満喫できる。

ライトグレーで統一された豪華なインテリア
ライトグレーで統一された豪華なインテリア

インテリアは高級家具のような仕上がり。ダイヤモンドステッチが施されたレザーシートは、座ることをためらう美しさ。後部座席も同じ仕様で、小さな子供がいると汚れなどに気を使うかも…。

高級ソファのような仕上がりのシート
高級ソファのような仕上がりのシート

お借りしたグレードは3列シートが装備される。さすがに大人が乗ると窮屈だが非常用としては十分役立つ。

7名乗車に対応する3列シート
7名乗車に対応する3列シート

ラリーで実績のある三菱だけに四駆の能力は高い。フレームにモノコックを採用するが、よほどの悪路でなければ、走破性に不満を感じることはないだろう。

シンプルで見やすいメーターパネル
シンプルで見やすいメーターパネル

オフロード走行を想定しているのでドライブモードだけで7種類もあり、さらにEVモードも3種類と充実している。モーターの出力は前輪116馬力、後輪136馬力と悪路にも十分に対応できる。ただタイヤの扁平(へんぺい)率が45とあって、ホイールに傷などつけないように注意が必要だった。

あらゆる道路状況に対応する7種類のドライブモード
あらゆる道路状況に対応する7種類のドライブモード

あえて不満をあげれば価格だろうか。462万円からの設定でハードルは高め。もちろん価格を超えた仕上がりで、本格SUVとして十分な能力を持つ。

好調な販売が続き、納期は5カ月待ちという。オフロードを楽しみたいならアウトランダーはおすすめの一台だ。

◇次回は「アウディ e-tron」の予定です。

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