岸田文雄首相は19日午前、インドとカンボジアを訪問するため、政府専用機で羽田空港を出発した。首相は出発前、記者団に「ロシアによるウクライナ侵略は国際法違反の暴挙であり、力による一方的な現状変更をインド太平洋では許してはならない」と述べ、国際社会の結束を確認する考えを示した。
インドは伝統的にロシアと友好関係を維持しており、首相は「ロシアの侵略が行われているタイミングに(訪問が)重なったので、ぜひインドとも国際社会の結束が大事だと強調した上で、さまざまな課題に連携して取り組むことを確認したい」と語った。首相は19日夜にインドのモディ首相と会談する予定。
20日にはカンボジアに入り、同日夜にフン・セン首相と会談。21日に帰国する。首相は昨年10月の就任後、外国訪問は11月の英国以来、2回目。