復興願う壁画アート崩落 原発避難の双葉町

16日の地震の影響で崩れたとみられるJR双葉駅前の壁画=19日午後
16日の地震の影響で崩れたとみられるJR双葉駅前の壁画=19日午後

東京電力福島第1原発事故で全住民が避難している福島県双葉町は、16日の地震で震度6弱が観測された。復興を願いJR常磐線双葉駅前に描かれた壁画は崩れ、商店街にある2階建ての洋品店は1階部分が押しつぶされた。いずれも地震による被害とみられる。

常磐線の全線再開に合わせ、2020年3月に避難指示が先行解除された駅周辺。駅舎の正面に立つ石壁には「ここからもう一度進む」との思いを込めて、地面を指さす手と「HERE WE GO!!!」という文字が描かれていたが、手の部分の上半分が崩れ落ちていた。

16日の地震の影響で倒壊したとみられる福島県双葉町の洋品店=19日午後
16日の地震の影響で倒壊したとみられる福島県双葉町の洋品店=19日午後

壁画アートを企画した同町出身の高崎丈さん(40)は取材に「壁画は元々復興の途中で取り壊されると想定していた。この絵があったから町内外の人々とつながれたので、一つの役目を終えたということかもしれない」と語った。

町は今年6月ごろの帰還開始に向け、住民の「準備宿泊」を実施している。

福島県双葉町のJR常磐線双葉駅前に描かれた壁画=2020年10月
福島県双葉町のJR常磐線双葉駅前に描かれた壁画=2020年10月

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