露国営テレビの反戦女性、米欧メディア出演「クズになりたくない」

マリーナ・オフシャンニコワさん(タス=共同)
マリーナ・オフシャンニコワさん(タス=共同)

【ポーランド南部ジェシェフ=三井美奈】ロシア国営の政府系テレビで生放送中、反戦を訴えた番組編集者マリーナ・オフシャンニコワさんが、相次いで欧米メディアに出演している。仏ニュース専門局「フランス24」では17日、処罰される危険はあっても国外亡命はせず、ロシアにとどまると主張した。

マクロン仏大統領はオフシャンニコワさんの亡命受け入れの用意があると表明していたが、オフシャンニコワさんは「提案は受け入れない。私は愛国者。家族と一緒に暮らしたい」と発言した。ロシアで「偽情報」を流布したとして禁錮刑が科される可能性があることについて問われると、「とても怖い。だが、私は社会のクズに加わりたくなかった」と述べ、ロシアのプロパガンダ(政治宣伝)への嫌悪感を示した。

ドイツ誌シュピーゲルのインタビューでは、自身がソ連時代、ウクライナ南部オデッサで生まれたことに触れた。ロシアの侵攻は「兄弟国に対する戦争」だと言い、停戦を訴えた。米CNNテレビ、英BBC放送、米紙ウォールストリート・ジャーナル、英紙ガーディアンなどでもインタビューを受けた。

オフシャンニコワさんは14日、番組放送中に「戦争をやめて」と書いた紙を掲示し、事情聴取された。その後、動画で無許可集会への参加を呼び掛けたことについて、罰金刑を受けた。テレビ局には辞表を出している。

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