宮城県白石市で脱線した東北新幹線下りやまびこ223号の乗客らは、地震発生から約5時間後の17日午前4時半ごろ、くたびれた様子で車両を出て、高架橋の非常口を地上まで下りた。
白石市は震度5強だった。脱線したのは白石蔵王駅から福島駅方向に約2キロの地点。乗客70人以上がいた。福島市の会社員の菅野晃伸さん(37)は「すごい揺れでバウンドしている感覚だった」と振り返る。付近では架線を支える柱が大きく傾いているところもあった。
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地震で脱線した東北新幹線の車両=17日午前10時57分、宮城県白石市
菅野さんによると、車内の扉が開かなくなった場所もあった。車両と車両の間にずれが生じたためとみられる。