1965年9月30日深夜から翌朝にかけて、インドネシアの首都ジャカルタで、陸軍左派が親米派の陸軍将軍6人を含む7人を殺害するクーデター未遂事件が起きました。9・30事件と呼ばれています。
陸軍戦略予備軍司令官だったスハルト少将が直ちに鎮圧。事件の背後にインドネシア共産党と、共産党を支持基盤の一つにしていたスカルノ大統領がいるとして、スカルノは辞任に追い込まれ、スハルトが大統領に就任しました。
背景には、インドネシア共産党に武装闘争を呼び掛けた中国共産党の存在も指摘されています。事件当時スカルノの身近にいたデヴィ夫人はインタビューの第4話で、スカルノは事件に無関係で、事件後の動きを見ると、結果的に権力を握ったスハルトと、インドネシアの共産化を警戒していた米国が黒幕ではないかと推測しています。
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