ロシア政府「利払い実施」 16日期限のドル建て国債

ルーブル紙幣=2014年12月、ロシア・クラスノヤルスク(ロイター)
ルーブル紙幣=2014年12月、ロシア・クラスノヤルスク(ロイター)

ロシア政府は17日、16日が期限のドル建て国債の利払い計約1億1700万ドル(約140億円)の手続きを実施したと発表した。米金融大手シティバンクのロンドン支店に入金したとしている。ただロシア国債の保有者が利息を実際に受け取ることができたかどうかは不明だ。

ロシア政府は17日、公式通信アプリで「支払いは外貨で行われ、問題はない」と発表した。ウクライナ侵攻を受けた欧米の金融制裁の影響で、ロシア政府は利払いできずにデフォルト(債務不履行)に陥るとの観測が出ていた。

ロシア政府は、金融制裁で外貨準備の半分近くが動かせなくなり、一部の銀行は国際的な決済網からも排除された。ドルの支払いが拒否された場合、自国通貨ルーブルで支払う方針を示していた。国債保有者にドルで利息が支払われなければ、30日の猶予期間後の4月中旬にデフォルトと認定される可能性がある。支払い状況をめぐっては、格付け会社が調査中だ。(共同)

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