国際司法裁、侵攻停止命令 ロ審理欠席、実効性乏しく

ウクライナのゼレンスキー大統領(大統領府提供、AP=共同)
ウクライナのゼレンスキー大統領(大統領府提供、AP=共同)

国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は16日、ウクライナの求め通り同国への侵攻を停止するようロシアに命じた。命令は国際法上の拘束力があり、ウクライナの訴えが国際的な正当性を得た形。ただロシアは審理を欠席しており、実効性は乏しい。

ウクライナのゼレンスキー大統領は「ウクライナは完全勝利した。命令を無視すればロシアはさらに孤立する」とツイートした。

ドナヒュー裁判長は「ロシアは2月24日に開始した軍事行動を直ちに中止しなければならない」と述べた。

ウクライナは先月末、ロシアの侵攻には正当な理由がないとして、ICJに提訴。今月7日に審理が開かれ、ロシアは欠席した。ウクライナ代表は審理で惨状を訴え「ロシア(の侵攻)を止めなければならない。ICJはその役割を担っている」と述べていた。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細