国産ジンが急成長 サントリー、ソーダ缶や輸出で強化

ジンを作る銅製の蒸留器=17日、大阪市港区(田村慶子撮影)
ジンを作る銅製の蒸留器=17日、大阪市港区(田村慶子撮影)

世界で急成長するジン市場の波に乗り、サントリースピリッツの国産ジンが好調だ。主要銘柄の「翠(すい)」を中心に、令和3年に30億円(国内課税ベース)と前年比で約2倍に売り上げが拡大。6年にはその3倍超となる100億円に伸ばしたい考えだ。同社は約32億円を投じて充塡(じゅうてん)能力を2倍に高めた大阪工場(大阪市港区)のジン瓶詰ラインを1月に稼働。翠のソーダ缶を今月22日に全国販売するほか、4月からアジア諸国向けに瓶入りの輸出にも乗り出す。

翠のソーダ缶は2月にコンビニで先行販売し、全国で計画比約1・3倍、近畿地区では約1・5倍と、平成28年以降の同社新商品では最高の出足となった。新型コロナウイルス禍による内食の高まりや、食事に合わせやすいスッキリとした味わいが受けたという。近畿地区では飲食店などでの店内ポスターやバナー広告を今月から集中展開する。

サントリーが注力する国産ジン「翠」。ソーダ缶でさらなる市場開拓を狙う=17日、大阪市港区(田村慶子撮影)
サントリーが注力する国産ジン「翠」。ソーダ缶でさらなる市場開拓を狙う=17日、大阪市港区(田村慶子撮影)

担当者は「ジンのソーダ割りに関心はあるが、最初から瓶入りを手に取るのは戸惑うという人にも缶入りを気軽に楽しんでほしい」(担当者)と、ソーダ缶でエントリー層の拡大に期待している。

さらに4月からは瓶タイプの翠をシンガポールやベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、韓国の計6カ国向けに輸出する。約60カ国に輸出している同社の高級ジン「ROKU(ロク)」に続き、アジアでの需要を広げることで海外市場の開拓に弾みをつけたい考えだ。(田村慶子)

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