日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は17日の記者会見で、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、夏の参院選の公約に、非核三原則の見直しを含めて議論を始めると掲げるべきだとの考えを示した。「現実を直視しないで議論から逃げるのはあり得ない」と述べた。
維新は、政府に今月提出した緊急提言で「核共有」政策の議論開始を盛り込んだが、非核三原則の見直しについては削除していた。松井氏の発言は参院選での保守層の取り込みを一定意識したものとみられる。
松井氏は、非核三原則に関し「未来永劫(えいごう)の価値観と言っている方が簡単だが、それで100%安全な国でいられるのか」と指摘。「参院選では議論はやるべきだ」と強調した。