立憲民主党の泉健太代表の求心力がなかなか高まらず、野党間の足並みも乱れるばかりという中、早くも「ポスト泉」をにらんだ動きが表面化してきた。夏の参院選で立民は惨敗し、泉氏は責任をとって辞任。次期代表には、昨年10月の衆院選で大阪10区から出馬するも落選し、参院選に比例代表で立候補する辻元清美前副代表が就任する-。そんなシナリオがささやかれている。
8日夕の東京・JR有楽町駅前。立民は「国際女性デー」に合わせて街頭演説を行った。真っ白いジャンパー姿で現れた泉氏は「これ、見たことある人いるかもしれません。実はエダノン(枝野幸男前代表)のジャンパーなんです。内緒で事務所から借りてきました」と笑いを誘った。
自身の求心力も、党の支持率も一向に上がらないことに対し、衆院選惨敗の責任を取って辞任した枝野氏であっても、その力を借りられるものなら借りたいと言っているようでもあった。