「1人で決めた」生放送で抗議 罰金3万2千円で釈放

15日、モスクワの裁判所を離れた後、取材に応じる「第1チャンネル」のマリーナ・オフシャンニコワさん(タス=共同)
15日、モスクワの裁判所を離れた後、取材に応じる「第1チャンネル」のマリーナ・オフシャンニコワさん(タス=共同)

ロシア政府系テレビ「第1チャンネル」のニュース番組の生放送中、女性社員マリーナ・オフシャンニコワさんがキャスターの背後で「戦争をやめて」などと書かれた紙を掲げたことを受け、モスクワの裁判所は15日、軽微な違法行為を行政処分にする法律に基づいてオフシャンニコワさんに3万ルーブル(約3万2千円)の罰金を科した。ロシア主要メディアが伝えた。

英BBC放送などによると、オフシャンニコワさんは15日に釈放された。裁判所の前で記者団に対し、侵攻への抗議は「1人で決めた」と明かした。当局の聴取は14時間以上に及び、親族と話すことや、法的支援を受けることはできなかったという。侵攻に公然と抗議の声を上げたオフシャンニコワさんは、侵攻開始後に改正された刑法により、ロシア軍を侮辱したり軍に関する虚偽情報を広めたりしたとして最長15年の懲役を科される可能性が指摘されていた。(共同)

15日、モスクワの裁判所を離れた後、記者団に囲まれる「第1チャンネル」のマリーナ・オフシャンニコワさん(中央)(タス=共同)
15日、モスクワの裁判所を離れた後、記者団に囲まれる「第1チャンネル」のマリーナ・オフシャンニコワさん(中央)(タス=共同)
14日、ロシアのテレビの生放送中、「戦争をやめて」などと書いた紙を掲げるマリーナ・オフシャンニコワさん(ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問のツイッターより、共同)
14日、ロシアのテレビの生放送中、「戦争をやめて」などと書いた紙を掲げるマリーナ・オフシャンニコワさん(ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問のツイッターより、共同)

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