ロシアによるウクライナ侵攻で、両国の代表団による停戦交渉が15日、14日に続きオンライン形式で行われた。ウクライナ大統領府長官顧問のポドリャク氏は交渉後、ツイッターで「交渉は非常に困難だ。根本的な見解の相違がある」と述べた一方で、「確実に歩み寄りの余地がある」と進展への期待感も示した。交渉は16日も継続するという。
ロシア側は交渉で、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟の断念を事実上意味する「非軍事化」や「中立化」のほか、東部の親露派2地域の「独立」の承認、2014年に併合したクリミア半島へのロシアの主権の承認などを要求。ウクライナは即時停戦と撤兵を求めている。
ウクライナはNATO加盟の断念を示唆する一方、領土問題では譲歩しない-とする立場を示しており、今後、交渉が進展するかはなお不透明な情勢だ。