サウジ、人民元で石油取引か 中国と交渉加速

米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は15日、サウジアラビアと中国が人民元建ての石油売買を交渉していると報じた。石油取引は米ドル建てが支配的で、実現すればドルの影響力が低下し、人民元の存在感が増す可能性がある。

報道によると、サウジはこれまでドル建てのみで石油取引をしてきたが、アフガニスタンからの米軍撤退やイラン核合意などを巡って米国の対応に不満を募らせていることを背景に、中国との交渉を最近加速させた。交渉は6年前に始まったという。

中国はサウジにとって石油の主要な輸出相手国。中国は「人民元の国際化」を目標に掲げ、国際通貨としての地位向上を図っている。サウジ産石油の人民元建ての購入交渉もその一環とみられる。(共同)

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