サケ放流「戻ってきてね」 旧避難区域の福島・木戸川

サケの稚魚を放流する児童ら=16日午前、福島県楢葉町の木戸川
サケの稚魚を放流する児童ら=16日午前、福島県楢葉町の木戸川

東京電力福島第1原発事故の避難指示区域だった福島県楢葉町の木戸川で16日、今季初めてサケの稚魚が放流された。かつては本州有数の漁獲量を誇ったが、気候変動などが影響し遡上数は激減。地元の小学校、こども園の子どもら計約80人が「古里に戻ってきてね」という願いを込めて約1万匹を放流した。

4センチほどに育ったサケはバケツから放たれると元気よく泳いでいった。

サケの稚魚を放流した児童ら=16日午前、福島県楢葉町の木戸川
サケの稚魚を放流した児童ら=16日午前、福島県楢葉町の木戸川

木戸川漁協によると、1995年の漁獲は本州最多の約10万匹、ピークの96年は約16万匹に上った。東日本大震災の津波によるふ化場の損壊や原発事故で放流が4年ほど中断。2019年の台風19号の被害にも遭い、昨年秋はわずか246匹だった。今年は山形県から卵を購入するなどし、4月上旬までに約54万匹の稚魚を放流する。


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