ウクライナの首都キエフでは、武器を手にした兵士がロシア軍を待ち構え、市民がボランティアとして調達した装備品や食料を軍に届けて後方支援する。爆撃やサイレンの音が絶え間なく響き緊張が続く中、祖国の「勝利」を信じ、活動を続ける。
靴や手袋から、缶詰や食用油、エナジードリンクまで。「最前線で戦っている軍に必要なのは砲弾だけではない」。オンラインで取材に応じたオレフ・プリシチェパさん(34)が説明する。要望を受けるとすぐに、スーパーなどで物資を買い込み、前線への輸送を担当する軍の部隊のもとへ車で運び、引き渡す。(共同)
金融企業に勤め、侵攻が始まってからは仲間と火炎瓶を作っていたが、リアルタイムで多数の物資が必要とされていることを知り、今月3日に活動を始めた。費用はインターネット上での募金で工面。市内には他にも同様のボランティアグループが複数あるという。