北、ミサイル発射用土台設置か 米軍は警戒飛行

平壌で行われた軍事パレードに登場した新型ICBMとみられるミサイル=2020年10月10日
平壌で行われた軍事パレードに登場した新型ICBMとみられるミサイル=2020年10月10日

米政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は15日、民間の衛星写真の分析を基に、北朝鮮が今月上旬ごろ、首都平壌の順安空港にミサイル発射台付き車両(TEL)を置くためとみられるコンクリートの土台を設置したと報じた。日米韓は新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの発射を警戒している。

一方、韓国メディアによると、弾道ミサイルの観測能力を持つ米軍の電子偵察機RC135S(通称コブラボール)が15日、嘉手納基地(沖縄県)を離陸、朝鮮半島周辺を飛行した。監視を強化しているとみられる。

在韓米軍は15日、北朝鮮の一連のミサイル発射を重く見て、地対空ミサイル「パトリオット」運用部隊の訓練を強化したと発表、北朝鮮をけん制した。

VOAによると、空港の滑走路と誘導路の間に2カ所、コンクリート舗装地帯が造られた。長さが約220メートルと約100メートルで、幅はいずれも約50メートル。8~9日ごろに舗装されたとみられるという。(北京、ソウル 共同)

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