人道支援決議は国連安保理でなく総会に提出 仏大使、方針転換

フランスのドリビエール国連大使は14日、ウクライナ情勢を巡り、円滑な人道支援実施に向けて国際法の順守や攻撃の停止を求める決議案を、メキシコとともに国連総会に提出する方針を記者団に対して明らかにした。安全保障理事会での採択を目指すとしていたこれまでの方針を転換した。

安保理ではウクライナに侵攻している常任理事国のロシアが拒否権を持ち、文言の調整は難航。採択できるかどうかも見通せない状況だった。

総会決議には安保理決議のような法的拘束力はないが、国際社会の総意としての意味を持つ。総会では2日、141カ国の賛成を得て対ロ非難決議が採択された。(共同)

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