中国政府は14日、無症状を含む新型コロナウイルスの市中感染者が13日に本土全体で2125人確認されたと発表した。習近平指導部は徹底した封じ込めを目指す「ゼロコロナ」政策を維持しているが、このところ感染が拡大。日米欧と比べれば少ないが、当局は危機感を抱いており、広東省深圳市を事実上ロックダウン(都市封鎖)するなど強硬措置を実施している。
対策が不十分だとして当局者の処分も相次いだ。
吉林省では13日、無症状を含めて約千人の市中感染を確認。同省長春市では11日に事実上の都市封鎖が始まり、トヨタ自動車が乗用車を生産する合弁工場の稼働を14日に停止するなど企業活動に影響が出た。トヨタは「従業員らの安全確保などを考慮した」と説明した。
深圳では13日の新規市中感染者は無症状を含めて86人。(共同)