【ソウル=時吉達也】北朝鮮が週内にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級を追加発射する兆候を、米韓の国防当局が捉えたことが分かった。聯合ニュースが14日までに、複数の韓国政府高官の話として伝えた。韓国軍関係者は14日、記者団に「韓米の情報当局は追加発射の可能性に備えて関連動向を鋭意注視し、確固とした備えの態勢を取っている」と述べた。
韓国紙朝鮮日報は、大統領府高官が13日、北朝鮮のICBM発射動向について「月曜日(14日)に発射しても全くおかしくないほど切迫した状況」と尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領に報告したと伝えた。
日米韓は北朝鮮が2月27日と3月5日に発射した弾道ミサイルについて、新型のICBM級発射システムが用いられたとの見解を示している。専門家からは「燃料を調節し、射程の短いミサイルに偽装した」との見方も出ている。