刺したのは違うと一部否認 岐阜地裁、同僚殺害被告

岐阜県各務原市で令和2年に同僚男性の首を絞めたりなどした上、側溝に突き落として溺死させたとして、殺人罪に問われた浅野善彦被告(57)の裁判員裁判初公判が14日、岐阜地裁(出口博章裁判長)で開かれ、浅野被告は「刺したことは違います」と起訴内容を一部否認した。

冒頭陳述で検察側は被害者からの借金を返済できずに事件を起こしたとし「被告に融資してくれる銀行員と会えると噓をつき、被害者を呼び出した」と指摘。弁護側は「被告は突発的に殺意を持った。検察が主張する凶器も持っていなかった」と計画性と殺害方法の一部を否定し、殺人については認めた。

起訴状によると、令和2年7月、各務原市内で同僚の松岡幸寛さん=当時(32)=の首をロープのようなもので絞めたり刃物で突き刺したりした後、側溝に突き落とし溺死させたとしている。

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