「日本は眠っているようなもの」杏林大・田久保名誉教授 長州「正論」懇話会

講演する杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏=13日午後、山口県下関市(中村雅和撮影)
講演する杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏=13日午後、山口県下関市(中村雅和撮影)

長州「正論」懇話会の第40回講演会が13日、山口県下関市の市生涯学習プラザで開かれ、杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏が、ロシアによるウクライナ侵攻などで混迷を極める国際情勢について講演した。

田久保氏は、プーチン露大統領が旧ソ連崩壊を「悲劇だった」との認識を示していたことに触れ「侵攻はロシアの帝国主義的な性格の発露だ」とした上で「『中国の夢』として、清朝時代の版図を取り戻そうとする習近平国家主席と同じだ」と指摘した。

また、「軍事への忌避が強かったドイツでさえ自分の身に危機が迫ると立ち上がった。これに対し日本は眠っているようなものだ。外交防衛政策を米国に依存し、自分で決めてこなかった未熟さがある」と政府のウクライナ問題への対応を批判。「日本は今のままでは今後の米中対立で生きる道がなくなる」と訴えた。

講演会は、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で開催した。

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