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新書『人権と国家 理念の力と国際政治の現実』

『人権と国家』
『人権と国家』

主権国家は、内政について他国から干渉されない権利を持つ。だが戦後の国際社会はその権利を縛る「国際人権」の理念を着実に発展させ、人権侵害については内政干渉も肯定される流れを確立させてきた。本書は普遍的人権の理念が国際政治の中で確立されていく歴史をたどりつつ、冷戦後から現在に至る実践過程での苦闘、さらに日本の人権外交の発展と課題も扱う。

ロシアのウクライナ侵攻で権威主義国家の脅威が顕在化した現在、今後の日本外交がよって立つべき理念である国際人権の重要性を過不足なく解説した好著。(筒井清輝著、岩波新書・946円)

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