平成23年3月の東日本大震災の翌日に震度6強の揺れに襲われた長野県栄村は12日、地震発生から11年となり、県外のボランティアらがキャンドルに火をともし、復興と村の発展を願った。
会場となったJR森宮野原駅前の高さ約6メートルの雪山に1200個のキャンドルが並んだ。奈良県五條市から通って支援を続けてきた辻康成さん(74)は「これからも未来に向けて明かりをともし続ける」と話した。
23年3月12日の地震では、村内の住宅約200棟が全半壊し、避難生活のストレスや過労などで3人が亡くなり災害関連死と認定された。
村議会は今月9日、地震を風化させないため、3月12日を「震災を忘れない栄村防災の日」とする条例案を全会一致で可決した。