米、露原子力企業に制裁案 ウラン濃縮最大手 欧米報道

民主党の会合で演説するバイデン米大統領=11日、ペンシルベニア州フィラデルフィア(AP)
民主党の会合で演説するバイデン米大統領=11日、ペンシルベニア州フィラデルフィア(AP)

バイデン米政権が、ウクライナをめぐるロシアとの対立で、ロシアの国営原子力企業ロスアトムへの制裁を検討していることが分かった。複数の欧米メディアが11日までに報じた。ロスアトムのホームページによると、同社は世界のウラン濃縮の38%を手掛ける最大手で、制裁の内容次第では各国の原子力政策に影響を与える可能性がある。

ロスアトムは東京電力福島第1原発の1~3号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の分析作業に携わった。米ブルームバーグ通信によると、イラン核合意に基づきイランにも協力している。ロシアが制圧したウクライナ南部ザポロジエ原発にも職員を派遣した。ホワイトハウスは制裁が与える影響について原発業界と協議しているという。(ワシントン 共同)

会員限定記事会員サービス詳細