もはや完成度は“アルファード” 新型トヨタ・ノア試乗記

たしかに、走らせると、ひとことでいうと気持ちがいい。とりわけハイブリッドモデルは、モーターを使った発進加速がいいうえに、そのあとの加速の伸びもよい。車重を1.6t台に抑えているものの、大人数が乗れば2tを超えてしまう。3人で走った印象からすると、それでもしっかり走りそうだ。

足まわりの設定も、ソフトになりすぎないギリギリのところで、乗り心地の快適性とバランスをとっている、と感じた。

「基本的には“ファミリーカー”として開発されていますから」とは、開発に携わった黒栁輝治主査に言われたもの。たしかに、ミニバンに求められる機能はかなり高いレベルにある。

工業製品の芸術

私が感心した新技術のひとつが、道の先読み機能のついた「プロアクティブドライビングアシスト」だ。先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえ操作を軽減するという。

意図的にシステムを停止させないかぎり、つねに作動する。恩恵は、加減速を助けてくれるところにある。たとえば、先行車があるときは、アクセルペダルに載せた足の力をゆるめると、電気自動車の回生ブレーキのように強めの減速感がある。

あるいは坂道。ある程度の下り勾配はシステムが検知し、先行車と適度な距離をとりながら速度を調整するのだ。

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