中国の習近平指導部が、米国がウクライナで生物兵器開発に関わっていると主張するロシアに同調している。国内メディアはロシアの主張に基づき米国を批判。ウクライナに侵攻したロシアの立場に理解を示す中国は、情報戦でも連携姿勢を見せており、中露結束への国際社会の懸念が深まりそうだ。
12日付の中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は、米国がウクライナで生物兵器を研究しているとするロシア当局の発表を紹介。米国には説明責任があると非難し、この問題は「国際社会から重視されるべきだ」と強調した。
中国外務省の趙立堅報道官も8日の記者会見で、米国がウクライナを含む各国で「生物軍事活動」を行っていると主張。多国間調査の受け入れを米側に促した。(共同)