ポップカルチャーと油絵融合 山本大貴さん個展 千葉

一押しの「Aeolian Harp」を解説する県立美術館学芸課の松田直子さん=10日、千葉市中央区(長橋和之撮影)
一押しの「Aeolian Harp」を解説する県立美術館学芸課の松田直子さん=10日、千葉市中央区(長橋和之撮影)

次世代の写実絵画を担う画家として注目されている山本大貴(ひろき)さん(39)の個展が千葉県立美術館(千葉市中央区)で開催されている。千葉県出身の山本さんが美術館で個展を行うのは、今回が初めて。

展示されているのは、武蔵野美術大学在学中の卒業制作から最新の作品まで計42点。5つのテーマごとに分かれており、同美術館学芸課の松田直子さんは「ベストアルバムのよう」と評している。

山本さんは昭和57年生まれ。少年期に漫画やアニメに慣れ親しんだ世代ならではの感性を生かし、ポップカルチャーと油絵という古典芸術を融合させた表現が魅力だ。

また、テーマやストーリーを練った上で、小道具や衣装にこだわって描かれた作品には、物語性があり、見る人を作品の世界観に引き込ませる。

42点の作品の中で、松田さんが一押しだというのが「Aeolian Harp」。クラシカルなドレスをまとった女性が、楽譜を眺めながら窓辺に腰をかけている様子が描かれている。松田さんは「ぼかしなどの手法を用いて、女性には決して手の届かない距離感を描いている。その距離感が、モデルの存在感や透明感を際立たせている」と解説する。

21日まで(月曜休館、最終日の21日は開館)。午前9時~午後4時半。入場料は一般300円、高校・大学生は150円。中学生以下と65歳以上は無料。

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