人口900万人・長春でロックダウン 中国感染拡大

掲揚される中国国旗=北京(ロイター)
掲揚される中国国旗=北京(ロイター)

【北京=三塚聖平】中国当局は12日、中国本土で11日に確認された無症状を含む新規の市中感染者が1500人を超えたと発表した。東北部の吉林省では、人口約900万人の長春市が同日、事実上の都市封鎖(ロックダウン)を実施。北京冬季五輪、全国人民代表大会(全人代)という重要イベントを終えた中国の各地で緊張が増している。

感染者は吉林省のほか、上海市、東部の山東省、南部の広東省などで確認。11日に無症状を含む160人の市中感染が確認された長春市は、同日から市内全域の住宅地などを封鎖し、全市民対象の計3回のPCR検査に着手した。

都市封鎖など厳しい制限措置で、市民生活への負担や経済活動への影響は避けられない。だが、中国政府は「ゼロコロナ」政策を掲げており、各地の政府は感染の押さえ込みに躍起だ。

中国でも方針転換を訴える意見はあるが、李克強首相は11日の記者会見で、ゼロコロナ政策に関し「人民の命や健康、正常な生産や生活秩序、サプライチェーン(供給網)の安全を守っている」と主張。見直しについて「時を移さず変化に対応し、次第に物流や人の流れを秩序正しく再開させる」と述べたものの、具体策には触れなかった。

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