ウクライナに侵攻したロシア軍は、複数の都市で包囲網を狭めた。首都キエフ周辺では、北西側に加え、北東側でも市の境界付近まで迫り、挟み撃ちにする構えだ。ウクライナ検察当局は12日、ロシアの侵攻により子ども79人が死亡、約100人が負傷したと発表した。
11日の米国防総省高官の説明によると、キエフ北西側のロシア部隊は中心部から15キロの市境付近でにらみを利かせている。北東側のロシア部隊は10~20キロ前進し、キエフに接するブロワリの周辺で激しく交戦している。(共同)
キエフ北方にある人口約29万人のチェルニヒウはロシア軍に包囲され、中心部のホテルが攻撃されて損壊。市民は水や電気、暖房が使えない窮状に置かれている。