ソ連の宇宙飛行士、ユーリー・ガガーリンによる人類初の宇宙飛行から60年となった2021年は、人類の「宇宙進出」を象徴する1年だった。公的機関が担ってきた宇宙開発の軸足は民間に移りつつあり、民間人による宇宙旅行が実現し、宇宙ビジネス市場はその規模を拡大させている。出遅れ感のある日本が時流に乗り遅れないためには何が必要なのか。
プレーヤー続々
今月1日、故スティーブ・ジョブズ氏と共同で米アップルを創業したスティーブ・ウォズニアック氏らは、軌道を回る衛星や宇宙ごみを視覚化して追跡できる初の宇宙追跡アプリを開発したと発表した。宇宙に漂う人為的なごみは約4万個確認され、未確認の小さな物体も含めると数十万個に及ぶとみられる。