滋賀県近江八幡市の日牟禮八幡宮で12日、戦国武将の織田信長が安土城下で派手な衣装で参加したと伝わる「左義長まつり」が、2日間の日程で始まった。今年の干支「寅」にちなんだ飾りなどが施された、みこしのような重さ約600~800キロの「左義長ダシ」を、新型コロナウイルス対策でマスクを着けた若手の男衆らが「チョウヤレ、チョウヤレ」といった掛け声とともに、担いで練り歩いた。
近江八幡観光物産協会によると、祭りは信長が五穀豊穣を願って始めたとされる。1582年の本能寺の変で信長が自害し、安土城が廃城となってから一時途絶えたが、町衆らが16世紀終盤に復活させたという。